イスラエル中央銀行はインフレを防ぐことは可能だろうか?

イスラエル中央銀行総裁のシカゴ・フィッシャー総裁は本日記者会見を実施し、金利を2%へ据え置きをすることを表明した。イスラエルはシュケル通貨が一定の相場に収まっていれば滅多に介入することはない。イスラエルの為替管理制度は、バスケット・ペッグ制を取っており、複数の通貨の平均レートと自国通貨を連動させる制度を取っている。

シカゴ・フィッシャー総裁はイスラエルの住宅価格高騰によるインフレを警戒しており、アステリア内閣にインフレの対策を取るように述べていたが、入植地の拡大や新たな税制改革をとることを表明したことに対して、一定の評価をしているものの、新たなバラマキ政策(福祉政策や補助金の増大)に懸念を表明している。イスラエル中央銀行は歴史的に長い間高いシュケルを維持していたため、シュケルが投資家たちから高い信頼を集めている。ため今後、世界情勢が混乱しても、投資家たちから信頼される通貨を目指したいという意向がイスラエル中央銀行にあると思われる。


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